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2021/10/25

【Q&A】高気密住宅ってなんですか?

【Q&A】高気密住宅ってなんですか? 画像

Q.高気密住宅ってなんですか?

A.隙間をできるだけなくして、気密性を高めた住宅です。

家に隙間の無いのは当たり前に感じるかもしれませんが、昔の住宅は木でできた窓の建て付けが悪くて、窓を閉めていても冷たい空気が入ってきたり、真壁という柱の見える造りで、柱と壁に隙間があったりして室内に冷たい風が入ってくるのは珍しいことではありませんでした。これでは、家の中をいくら温めても熱が外に逃げてしまって暖かくすごすことができません。

家の断熱性を上げるために、断熱材の質や厚み、断熱材の入っていない箇所をなくす、などは当然ですが、同時に隙間風の入ってこないように、建物の気密を上げる必要があります。

気を付ける箇所はたくさんあります。工法にもよりますが、建物を作るときに、床の合板下地の継ぎ目に気密のガムテープを貼ったり、柱と床の合板の間も気密テープ、または気密バリアなどのビニールの部材を貼り付けて空気が漏れる箇所がなくなるように施工していきます。壁・天井にも気密シートを貼りこんでいきます。



家の気密性を確認するのに「C値」というものがあり、「隙間相当面積」と呼ばれます。住宅全体の隙間面積を計測し、床面積で割ったものがこれになります。住宅の床面積1㎡あたり、どれだけの面積の隙間があるか、という数字で小さければ小さいほど機密性能は良くなります。

隙間面積の計測というのは、机上で計算できるものではなく、建物を現場で気密測定して実測して求めます。気密に関する工程が終わった段階で、気密測定器の送風機を回して空気を外に排出し、住宅の内外の気圧差を測定して求めます。何回か行って平均値を出しますが、たいてい大工さんや監督が立ち合いをして、測定の段階で数値が上がらないときはその時点で気密の弱点になっていそうなところを探して、気密テープや現場発泡ウレタンなど使って気密の補強を行います。



C値の目安ですが、かつての省エネ基準では静岡で5平方cm/㎡以下とあり、これは換算すると1㎡あたり10円玉くらいの穴が二つ空いてることになります。30坪の家なら、はがき三枚分より大きいくらいです。この程度の隙間相当面積があると、一時間に一度室内の空気が入れ替わると言われています。ただ、これは古い基準で、現在は1.5平方cm/㎡以下で気密住宅を名乗っていいくらいの水準です。各社それ以上に数値が出るように現場の施工を競っており、弊社でも最近は0.5平方cm/㎡~程度の数字を目標にしています。



気密性を上げることは建物の断熱性能を上げると同時に、計画的な換気を行う必要条件でもあります。換気をしたいときはして、暖房冷房時には隙間風をなくす、という当たり前のことが、気密性を上げることできちんとできるようになります。省エネにも役立ちます。建物内の寒暖差をなくし、暖房冷房の効率があがりますので、およそ四割は屋内で起こると言われる熱中症の予防や、冬に急増する浴室でのヒートショックの予防にも繋がります。

しかし、灯油ファンヒーター、火鉢などかつてよく使っていた暖房器具については、気密住宅との相性は良くありません。灯油ファンヒーターは燃焼時に大量に水蒸気を発生するために、屋内結露の原因になることがありますし、燃焼後のガスは直接室内に排出されるため、一酸化炭素中毒の危険もあります。これらは、そもそも室内に隙間風が入ってくるのを前提とした暖房器具で、原理的に冷気を入れながら温めるという矛盾した性質を持たざるを得ないものです。気密住宅の暖房にはエアコンか、FF式ファンヒーターと呼ばれる排気を室外に排出するタイプのファンヒーターがおすすめです。床暖房やオイルヒーターなど、室内の空気を汚す心配のない物ならもちろん大丈夫です。


高気密住宅にはいろいろなメリットがありますが、そうかといっても暖かいと言って蓋をした魔法瓶の中で暮らしていてはすぐに息が詰まってしまいます。安定した適度な換気は必要ですので、機械換気設備で24時間空気を動かすように設置が義務付けられています。換気設備にもいろいろな種類があり、3種と呼ばれる排気のみを機械で行い吸気口から外気を入れるシステムが一番安価です。ただ、外から冷たいあるいは暑い空気を入れてしまうため、吸排気を機械で行って熱交換機という、排気から熱を回収する装置の付いた1種の全熱交換器付き換気設備がおすすめです。好きな時に隙間風の入る隙間を全て閉じてしまえるなら昔ながらの家で自然に換気できますが、そういうわけにはいかないのでやはり必要な設備です。

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