木造でもここまでできる!SE構法Ver.3が広げる、浜松の注文住宅デザイン
こんにちは。浜松市を中心に、“暮らしを起点とした”注文住宅を手掛けているココハウスです。
吹き抜けのある開放的なリビング、壁の少ない見通しの良い空間——。
そんな理想の住まいを「木造で、しかも高い耐震性を保ちながら」実現できたら、どうでしょうか。
2024年、SE構法が大幅に進化しました。
今回は、その最新バージョン「SE構法Ver.3」について、実際の設計にどう活きるのかをご紹介します。

SE構法Ver.3で、何が変わったのか
SE構法は、木造でありながら大空間・大開口を可能にする構造技術として、これまでも多くの住宅で採用されてきました。
そのSE構法が、2024年に「Ver.3」へとアップデート。
単なる改良ではなく、設計の自由度が大きく広がる変更となっています。
主な変更点
- 階高の拡大
従来の4.5mから、最大6.0mへ。天井高に余裕が生まれ、より開放的な空間設計が可能になりました。
- スパンの制限撤廃
従来は最大12mだった柱と柱の間隔が、制限なしに。柱のない大空間を実現しやすくなりました。
- 建物高さの拡張
最高高さが24mから30mへ。延べ面積の制限も撤廃され、より大きな建築にも対応できるようになりました。
- 構造計算の進化
独自開発の「Gボード」により、構造計算がより精密に。これにより、従来は難しかった設計も可能になっています。
住宅設計における実際のメリット
技術的な進化が、実際の住まいにどう影響するのか。具体的に見ていきましょう。
壁の少ない、開放的な空間
Ver.3では、構造計算の精度が上がったことで、少ない壁でも耐震等級3を確保しやすくなりました。
これは、リビングやダイニングを広々と設計したい方にとって大きなメリットです。
たとえば、大きな開口部を設けながらも、構造的な強度は十分に保てる。
視界を遮る柱や壁を最小限にしながら、家族が自然につながる空間をつくることができます。

天井高を活かした立体的な設計
階高が6.0mまで対応できるようになったことで、吹き抜けや中二階など、立体的な空間構成の幅が広がりました。
例えば、大開口の窓と梁や柱がない吹き抜けリビング。
そんな視線の抜ける設計も、構造的な制約を気にせず実現しやすくなっています。

構造の合理化によるコスト
Ver.3では、接合金物が薄型化され、構造用の柱も従来より少なく済むように設計されています。
結果として、建築コスト全体で約10%程度の低減が見込まれるケースもあるとのこと。
性能を上げながらコストを抑える——この両立が、より現実的になりました。

耐震性能への信頼
SE構法では、すべての建物に対して構造シミュレーションを実施しています。
Ver.3でも変わらず、複数パターンの地震波を想定した解析が行われ、その結果を資料として受け取ることができます。
構造の「見える化」が徹底されているため、設計段階から安心して計画を進められる点は、家づくりにおいて大きな安心材料です。
暮らしの質を、構造から考える
家づくりにおいて、構造は「見えない部分」と思われがちです。
しかし実際には、構造が空間の広がりや光の入り方、家族の距離感を大きく左右します。
SE構法Ver.3は、木造住宅の可能性をさらに広げ、理想の住まいをより自由に、より安全に実現するための選択肢です。
浜松で住まいを考える際、構造から設計の可能性を広げてみる——そんな視点も、ぜひ持っていただければと思います。
▼SE構法を使用した施工事例はこちら














