浜松市のハザードマップから読み解く、災害に強い家づくりの考え方

こんにちは。浜松市を中心に、“暮らしを起点とした”注文住宅を手掛けているココハウスです。

浜松市で注文住宅を検討するなら、間取りやデザインと同じくらい大切にしたいのが「災害リスクの把握」です。
せっかく理想を詰め込んだ住まいも、土地選びを誤れば安心して長く暮らすことは難しくなります。

今回は浜松市が公開する「浜松市防災マップ(ハザードマップ)」をもとに、【市内の災害リスク】と、【家を建てる前に確認しておきたいポイント】を整理しました。

災害用の防災リュックの中身

浜松市はどんな災害リスクを抱えているのか

浜松市は洪水・土砂災害・地震・津波に関するハザードマップを「浜松市防災マップ」として公開しており、誰でもパソコンやスマートフォンから自分の住みたいエリアのリスクを確認できます。

浜松市のハザードマップ

浜松市のハザードマップはこちらから

地震・液状化リスク

浜松市は南海トラフ巨大地震の想定震源域に近く、強い揺れや液状化の可能性が指摘されているエリアです。

市のハザードマップでは震度分布や液状化の可能性が地図上に示されており、静岡県第4次地震被害想定(平成25年度公表)に基づく震度分布や液状化可能性マップが用意されています。
沿岸部や河川沿いの低地は地盤が緩い傾向があるため、土地選びの段階で必ず確認しておきたいポイントです。

津波リスク

南海トラフ地震が発生した場合、浜松市の沿岸部は津波浸水域に含まれると想定されています。

市では津波浸水域図や、防潮堤の整備前後における浸水深の変化を示す「津波浸水深マップ」も公開しており、沿岸エリアでの土地探しでは浸水深と避難経路の両方をチェックすることが欠かせません。

洪水・内水氾濫リスク

天竜川や馬込川、都田川など、浜松市内には複数の一級・二級河川が流れています。大雨や台風の際にはこれらの河川が増水し、流域では浸水想定区域が設定されています。

また河川の氾濫だけでなく、市街地の排水が追いつかず道路や宅地に水があふれる「内水氾濫」のリスクも見逃せません。
市は下水道工事課が作成する「浜松市内水ハザードマップ」も公開しており、河川からの距離だけでなく周辺の地形が低くなっていないかという視点も大切です。

浜松市内内水ハザードマップはこちらから

土砂災害リスク

天竜区や引佐地区など山間部・丘陵地を含むエリアでは、土砂災害警戒区域や特別警戒区域が指定されている場所があります。

市の「表層地質・土砂災害危険箇所マップ」では浜松市南部・北部に分けて危険箇所が示されています。傾斜地や崖に近い土地は、見晴らしの良さと引き換えにこうしたリスクを抱えていることがあるため、注意が必要です。

表層地質・土砂災害危険箇所マップはこちらから

土地探しの前に確認しておきたい3つのこと

理想の住まいを形にする第一歩は、土地そのものの安全性を知ることです。次の3点は、契約前に必ず確認しておきたいポイントです。

ハザードマップで複数のリスクを重ねて見る

洪水・土砂災害・地震・津波は別々の地図で表示されていることが多いため、候補地が「どのリスクに該当するか」を一つずつ確認することが大切です。

国土交通省が運営する「重ねるハザードマップ」(国土地理院)では、地図上で複数の災害リスクを同時に確認できます。浜松市の防災マップとあわせて活用すると、より立体的にリスクを把握できます。

重ねるハザードマップはこちらから

土地の標高と周辺地形を見る

ハザードマップ上で浸水想定区域に入っていなくても、周辺より低い土地や水路・水田が近い土地は、内水氾濫の影響を受けやすい傾向があります。現地を訪れた際は、地図だけでなく実際の高低差も自分の目で確認しておきましょう。

建物の耐震性能を数値で確認する

土地の安全性に加えて、建物自体の耐震性能も重要な判断材料です。

新築であれば現行の耐震基準を満たすのは前提として、さらに「耐震等級3」など住宅性能表示制度の評価基準を確認しておくと、地震への備えをより具体的に把握できます。あわせて事前の地盤調査の結果を確認し、必要に応じて地盤改良を行うかどうかを土地購入前に判断しておくことも大切です。

安心して長く暮らすための住まいの工夫

土地選びだけでなく、設計段階での工夫によっても、災害への備えはぐっと厚くなります。

地盤・基礎の対策

地割れが起きている道路

地盤調査の結果をもとに、必要に応じて地盤改良を行うことは基本中の基本です。浸水リスクのあるエリアでは、基礎を高めに設定したり、1階の床下に給排水・電気設備をまとめず分散させたりすることで、万一の浸水時の被害を最小限に抑える工夫ができます。

ライフラインの対策

太陽光パネルが設置されている屋根

地盤調査の結果をもとに、必要に応じて地盤改良を行うことは基本中の基本です。
浸水リスクのあるエリアでは、基礎を高めに設定したり、1階の床下に給排水・電気設備をまとめず分散させたりすることで、万一の浸水時の被害を最小限に抑える工夫ができます。

家具配置・収納の工夫

災害用の防災リュックの中身

家具の配置や収納計画も、防災の視点を取り入れることで日々の安心感が変わります。
例えば寝室には背の高い家具を置かない、非常用品をまとめて収納できるスペースをあらかじめ設計に組み込んでおくなど、住み始めてから慌てないための準備を、設計段階から一緒に考えていくことができます。

立地条件と暮らしへのこだわりは、決して両立できないものではありません。
土地の特性に合わせて地盤や基礎、設備の配置を一つずつ丁寧に検討していくことで、見た目の美しさと安心感を両立した住まいをかたちにすることができます。

ハザードマップを味方に、安心できる住まいづくりを

浜松市は南海トラフ地震や台風による水害など、複数の自然災害リスクを抱える地域です。だからこそ、土地選びの段階でハザードマップを丁寧に確認し、地盤や標高、避難経路までを含めて検討することが、安心できる住まいづくりの土台になります。

理想の暮らしを思い描きながらも、足元のリスクにしっかり向き合う。その両方を叶えるパートナーとして、土地探しから設計まで一緒に考えていきたいと思います。

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菊池

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