ホテルライクな家の作り方|真似したくなる施工事例のアイディア集

こんにちは。浜松市を中心に、“暮らしを起点とした”注文住宅を手掛けているココハウスです。

「ホテルライクな家にしたい」というご相談は、ココハウスでよく聞くご相談です。

ただ、いざご自身の間取りやカラーを決める段階になると、「具体的に何をどうすればいいのか分からない」という声も多いんです。

今回は、実際の施工事例をもとに「これは真似したい」と感じたアイディアを4つに絞ってご紹介します。

ダウンライトが設置されたリビング

ホテルライクな部屋にするために押さえておきたい4つのポイント

ホテルライクな空間づくりの本質は、実は“引き算”にあります。
色数を絞り、素材を統一し、生活感になるものを視界から徹底的に排除する。そして、照明で陰影をつくり、空間に落ち着きと余白を残す。この4つが揃うと、驚くほどホテルのラウンジのような雰囲気が生まれます。

① 色と素材を絞り込む

ホテルの客室やラウンジに共通しているのは、使う色を3色以内に抑えていること。

ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーをあらかじめ決めておくことで、空間全体に統一感が生まれます。壁紙や床材、建具、カーテンなど、家づくりでは決めることが多いからこそ、最初にこのルールを決めておくと、あとから「なんとなくちぐはぐ」になるのを防げます。

② 光は組み合わせて計画する

天井の全体照明だけに頼らず、間接照明やダウンライトを組み合わせて陰影をつくること。

ホテルの客室を思い出してみると、実は天井に大きな照明がついていないことに気づくはずです。光源を分散させ、壁や床を照らすことで、空間に奥行きと落ち着きが生まれます。
照明計画は間取りが決まったあとに考えがちですが、本来はプラン初期の段階から一緒に検討したい要素です。

③ 生活感を「見せない」収納計画

生活感が出てしまう最大の原因は、モノが視界に入ること。

収納を扉付きにする、コンセントの位置を工夫する、家電の配置をあらかじめ決めておくなど、設計段階からの計画が欠かせません。
「収納はあとから家具で対応すればいい」と考えてしまうと、結局は生活感のあるモノが表に出てしまいがちです。

④ 家具はあとから選ぶのではなく、先に決める

空間の広さに対して家具のサイズ感が合っていないと、どれだけ内装にこだわってもちぐはぐな印象になってしまいます。
内装が仕上がってから家具を探し始める方は多いのですが、理想の雰囲気に近づけたいなら、間取りの検討段階から欲しい家具のイメージを持っておくことをおすすめします。

ここからは、この4つのポイントを実際の施工事例でみるとどんなイメージになるのか、具体的に紹介します。

施工事例に学ぶ、真似したいアイディア

①吹き抜けに広がる壁面と間接照明

リビングの吹き抜けに天井まで続くエコカラットを施工しました。

エコカラットは調湿・消臭機能を持つ内装タイルですが、この空間づくりにおいては、その陰影のある質感が主役になります。
凹凸のある表情が光を受けることで、平坦なクロスの壁にはない立体感が生まれるのも魅力のひとつです。

壁面を横から柔らかく照らす間接照明を仕込むことで、昼は素材の表情を楽しめる壁として、夜は光と陰が織りなす幻想的な空間として、まったく違う顔を見せてくれます。
夜と昼で表情が変わる壁というのは、実際に暮らし始めてから「取り入れてよかった」と感じるポイントのひとつです。吹き抜けという開放的な空間だからこそ、天井までの高さを活かした素材使いが際立ちます。

②生活感を隠す造作キッチン収納

キッチンは最も生活感が出やすい場所のひとつ。この事例では、リビング側とキッチンの背面、両方に扉付きの造作収納を計画しました。

リビング側の収納は来客時にも目に入りやすい場所なので、生活雑貨をしまえる扉付きの棚として計画しました。

造作キッチンの収納

背面収納には家電も調味料もすべて扉の中に収まるため、来客時でもキッチンをオープンにしたまま過ごせます。家電収納や食品ストックなど、日々の暮らしに直結するものをまとめました。収納量だけでなく「扉で隠せるかどうか」を基準に計画すると、完成後に生活感が出てしまう失敗を防げます

扉がついたパントリー

③玄関框に仕込んだ間接照明

玄関は家の第一印象を決める場所です。この事例では、框(かまち)の足元に間接照明を仕込み、光が床面を這うように広がる演出を取り入れました。

玄関框に間接照明を仕込んだホテルライクな玄関

天井照明だけの玄関と比べると、帰宅した瞬間の雰囲気がまったく異なります。足元からの光は影を柔らかく落とし、シューズクロークの扉や壁の質感も美しく見せてくれます。目線より低い位置の光をどう使うかが、印象を大きく左右する鍵になります。玄関は毎日必ず通る場所だからこそ、小さな工夫の積み重ねが暮らしの満足度に直結する部分でもあります。

④空間のサイズ感に合わせた家具選び

見落とされがちですが、実はとても重要なのが家具のサイズ感です。この事例では、間取りを決める前に配置したい家具のサイズを先に検討し、そこから空間の広さを逆算して設計しました。

家具(ソファ)のサイズ感から逆算したリビング

大きすぎる家具は空間を圧迫し、小さすぎる家具は間延びした印象を与えてしまいます。ソファやダイニングテーブルのサイズひとつで、部屋全体の余白のバランスが大きく変わるためです。

多くの方が陥りやすいのが、内装が仕上がってから家具を探し始めてしまうこと。実際に住み始めてから「思っていたよりも家具が大きすぎた」「隙間が空きすぎて落ち着かない」といった声も少なくありません。
理想の雰囲気に近づけたいなら、間取り段階から家具の寸法を意識することがおすすめです。

ホテルライクにする際に気をつけたいこと

ここまで紹介したアイディアはどれも魅力的ですが、すべてを詰め込もうとすると、かえって雑多な印象になってしまうこともあります。

大切なのは、自分たちの暮らし方に合わせて優先順位をつけること。
たとえば来客が多いご家庭なら玄関やリビングの演出を、家族との時間を大切にしたいご家庭ならダイニングやキッチンの居心地を優先するなど、暮らしの軸に沿って取り入れる要素を選ぶと良いです。

また、照明計画とエコカラットのような素材使いは、電気配線や下地の位置をあらかじめ決めておく必要があるため、間取りの打ち合わせと同時進行で進めるのがポイント。

造作収納についても、家電のサイズや置きたい場所を早い段階で伝えておくことで、扉のサイズや配置がぴったり合った、使い勝手のよい収納に仕上がります。
「あとから直せばいい」と考えがちな部分こそ、実は着工前の打ち合わせで詰めておきたい場所です。

理想の住まいへ、次の一歩

ホテルライクな家づくりは、特別な建材や高額なオプションがなくても実現できます。
大切なのは「色を絞る」「光を計画する」「生活感を隠す」「家具から逆算する」という視点を、設計の早い段階から持っておくこと。

今回ご紹介した施工事例のアイディアは、どれも間取りづくりの初期段階から意識することで取り入れやすくなるものばかりです。ご自身の暮らしに置き換えながら、理想の空間づくりの参考にしていただけたら嬉しいです。


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菊池

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