家を建てる年収の目安は?注文住宅の相場とローンの考え方をやさしく解説

こんにちは。浜松市を中心に、“暮らしを起点とした”注文住宅を手掛けているココハウスです。

「注文住宅を建てたいけれど、うちの年収で本当に大丈夫なのだろうか」

家づくりを考え始めると、多くの人が最初にぶつかる疑問です。
SNSや住宅展示場で理想のイメージを膨らませる一方で、資金面の現実的な目安が見えず、一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。

今回は、最新の公的データをもとに、実際に注文住宅を建てた人の年収の実情や、土地あり・なし別の家の相場、住宅ローンの借入目安、資金計画で押さえておきたいポイントを整理してお伝えします。

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実際に家を建てた人の年収は、思っているより幅がある

住宅金融支援機構が2026年7月に公表した「2025年度フラット35利用者調査」によると、フラット35利用者全体の平均世帯年収は716万円で、前年度より47万円増加しました。

ここでいう世帯年収とは、申込者本人の年収に、配偶者など収入を合算する人の年収を加えた金額のことです。

利用者全体の平均年齢は43.3歳で、前年度から1.2歳下がりました。
30歳代以下の利用割合も45.1%(前年度比+4.9ポイント)に増えており、若い世代の家づくりが広がっていることがうかがえます。

ただし、これは全体の傾向です。住宅の種類別に見ると、注文住宅の利用者の平均年齢は47.8歳で、マンションや建売住宅など他の住宅タイプよりも高くなっています。
注文住宅は、時間をかけてじっくり検討してから建てる世帯が多いと考えられます。

ここでのポイントは、716万円という数字は「建てるために最低限必要な年収」ではなく、あくまでフラット35を利用した人たちの平均値だという点です。
実際には年収500万円台で建てている世帯もあれば、900万円を超える世帯もあり、年収だけで「建てられる・建てられない」を完璧に判断できるものではありません。

住宅ローンのバランスを考える手元

注文住宅の相場はいくら?土地の有無で総額は大きく変わる

同調査では、住宅の種類ごとの平均所要資金(建物費・土地取得費・諸費用などを含む総額)も公表されています。

注文住宅(すでに土地を所有している場合)4,262万円
注文住宅(土地から購入する場合)5,313万円
建売住宅4,215万円
マンション5,882万円

同じ「注文住宅」でも、土地の有無だけで1,000万円以上の差が生まれることが分かります。
すでに土地を持っている場合と、これから土地探しから始める場合とでは、資金計画の立て方も大きく変わってきます。土地から探す場合は、建物のプランを固める前に、希望エリアの土地相場をあらかじめ把握しておくことが、後々の予算のズレを防ぐポイントです。

静岡県のデータをみると、

注文住宅(すでに土地を所有している場合)4,266万円(全国平均程度)
注文住宅(土地から購入する場合)4,976万円(全国平均より低い)

全国平均と比べるとすでに土地がある注文住宅は全国平均と大きく変わらなかったものの、土地付き注文住宅は低い傾向にあります。

土地の相場は同じ県内でもエリアによって差が大きいため、静岡県内で家づくりを検討する際も、全体の相場感だけでなく、希望するエリアの土地価格を早めに確認しておくことが大切です。

年収別に見る、住宅ローンの借入目安

住宅ローンが無理のない範囲かどうかは、年収に対する年間返済額の割合を示す「返済負担率」で判断するのが一般的です。

フラット35の利用条件では、総返済負担率の基準として年収400万円未満は30%以内、400万円以上は35%以内と定められています。

ただしこれは「借りられる上限」に近い数値であり、実際の暮らしにゆとりを持たせるためには、返済負担率を20〜25%程度に抑えておくのが安心とされています。

この考え方を単純に当てはめると、次のような借入目安になります(返済期間35年、金利や審査条件により変動します)。

  • 年収600万円の場合:
    借入目安 約3,000万〜3,750万円
  • 年収700万円の場合:
    借入目安 約3,500万〜4,375万円
  • 年収800万円の場合:
    借入目安 約4,000万〜5,000万円
  • 年収900万円の場合:
    借入目安 約4,500万〜5,625万円

先ほどの相場データと照らし合わせると、土地から購入して注文住宅を建てる場合、年収700万円台後半〜800万円台であれば、比較的無理のない範囲で計画しやすい水準といえそうです。
もちろん、頭金の有無や他のローンの状況によっても変わってくるため、あくまでも目安です。

住宅ローンを計算する手元

頭金・自己資金はどのくらい用意されている?

土地付注文住宅の場合、
平均所要資金:5,313万円に対して、
フラット35の平均融資金:4,379万円でした。

差額の約934万円は、預貯金からの頭金や、フラット35以外の借り入れでまかなわれています。つまり、多くの世帯が数百万円単位の自己資金を用意したうえで家を建てていることになります。

頭金を多く入れるほど良いというわけではありませんが、ある程度の自己資金があれば、借入額を抑えて月々の返済負担を軽くできます。住宅ローンの審査にも有利に働きやすくなります。

資金計画で押さえておきたい3つのポイント

家づくりの予算は、「建物本体の価格」だけで決まるわけではありません。次の3点を早い段階で押さえておくと、後から資金計画が崩れてしまうリスクを減らせます。

1つ目は、諸費用まで含めた総額で考えることです。
登記費用、火災保険料、住宅ローンの手数料や保証料などで、総額の1割前後がかかるのが一般的です。「建物価格+土地代」だけで予算を組んでしまうと、契約直前になって資金が足りないという事態にもなりかねません。

2つ目は、将来の支出も見据えた返済計画を立てることです。
子どもの成長に合わせて、教育費などの支出は数年後に増えていく傾向があります。今の年収や生活費だけでなく、5年後・10年後の家計もイメージしながら、無理のない借入額を決めることが大切です。

3つ目は、金利タイプと余裕のバランスを意識することです。
全期間固定金利型・変動金利型など、選ぶ金利タイプによって月々の返済額やその後の見通しは変わってきます。将来の金利変動リスクも踏まえたうえで、少し余裕を持たせた借入計画にしておくと、長期的に安心して返済を続けやすくなります。

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「年収に見合う家」より「暮らしに見合う資金計画」を

年収の目安を知ることは、家づくりを進めるうえでの大切な第一歩です。
ただし、ここで紹介した数字はあくまで参考値であり、家族構成やライフプラン、こだわりたい部分によって、最適な予算は一つひとつの家庭で変わってきます。

まずは正確なデータをもとに全体像をつかみ、そのうえで自分たちの暮らしや将来の暮らし方に合った資金計画を、専門家と一緒に丁寧に組み立てていくこと。それが理想の住まいづくりを無理なく実現するための、確かな近道になります。

ココハウスではご希望の方にはFPをご紹介し、資金計画相談を行うことができます。
まずは、自分たちの現状把握がしたいという方にもぴったりです。お気軽にお問い合わせください。

参考データ:2025年度フラット35利用者調査


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菊池

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